朝の風が、少しだけ乾いた匂いになってきました。
半袖のTシャツにうすいカーディガンを重ねる、そんな中途半端な季節。
鏡の前で「髪だけ夏のままだな」と思う瞬間、ありませんか。
初秋は、色を変えるのに一番いい時期だと思っています。
真っ赤や真っ茶色に振り切らなくても、少しくすみを足すだけで空気が変わる。
服の色が落ち着くぶん、髪が一段きれいに見える季節でもあります。
今回は、肩肘張らないカジュアルな装いに馴染む秋色と、形の話を。
A'zhair LAPAIX三日市店でも、A'zhair北野田店でも、この時期は「ちょっとだけ秋に寄せたい」というご相談が増えます。
頑張りすぎない、でも確かに変わる。そのくらいの温度でまとめました。
秋色シフトは、彩度を上げずに深さを足す
秋の色というと、赤みやオレンジを思い浮かべる方が多いかもしれません。でもカジュアルな服に合わせるなら、色味を強く出すより、くすみの深さを足すほうが馴染みます。夏に明るくした髪なら、そこに灰みをひとつ落とすだけで、ぐっと秋の顔になります。
明るさは自由でいいと思っています。ミルクティーベージュのまま、くすみを足して秋仕様にするのもいい。逆に、コーヒーブラウンやショコラブラウンまで落として、艶で見せる方向もあります。暗いから地味になるわけではなく、光が当たったときの面のきれいさが際立つ色です。
色を言葉で選ぶのが難しいときは、持っている服を思い出してみてください。よく着るニットがグレーやカーキなら、灰みを含んだベージュやグレージュ。生成りやブラウン系が多いなら、ミルクティーや褪せたコーヒーブラウン。服に合わせて選ぶと、着替えるたびに髪がしっくりきます。

形は作り込まない。切りっぱなしとワンカールの二択
カジュアルの心地よさは、手をかけていないように見えることだと思います。なので形も、細かく動きを作るより、まっすぐさを残したほうが似合います。
肩上で切りっぱなしにしたボブは、そのぶんの代表格。毛先がすとんと落ちるので、朝は乾かすだけでも形になります。前下がりにすると顔まわりがすっきりして、ラフな服でもだらしなく見えません。厚めの前髪を合わせると、今の空気にも寄ります。
伸ばしている途中の方なら、ロングのストレート寄りで。全体は巻かず、毛先だけワンカールして内に入れる。それだけで首から肩のラインがやわらかくなります。顔まわりにだけレイヤーを入れておくと、耳にかけたときの表情も出ます。

朝5分のスタイリング、秋バージョン
湿度が下がると、髪が広がりやすくなったと感じる方が増えます。乾かす前に軽めのオイルを中間から毛先に、手のひらに残った分だけを表面に。つけすぎると重くなるので、少ないと思うくらいで止めるのがちょうどいいです。
切りっぱなしのボブなら、根元を起こして乾かしてから、最後に毛先を手で握るように下ろすだけ。ロングなら、毛先のワンカールを軽く巻き直して、指で崩す。きっちり整えないほうが、この系統は様になります。
こんな方におすすめです
- 夏に明るくした髪を、秋の空気に合わせて落ち着かせたい方
- デニムやTシャツ中心の服に、無理なく馴染む髪色を探している方
- 朝の支度に時間をかけず、乾かすだけで形になる髪にしたい方
- 暗くしたいけれど、重く見えるのは避けたい方
- 伸ばしかけの長さを、切らずに秋らしく見せたい方
- はじめてレイヤーや切りっぱなしを試してみたい方
よくあるご質問(FAQ)
職場で明るい髪がむずかしいのですが、秋らしさは出せますか。
A. できます。落ち着いたトーンのなかでも、灰みを含んだブラウンやショコラ系など選び方の幅があります。暗めのほうが光の反射がきれいに出るので、艶で季節感を出す方向もおすすめです。当日、社内でどのくらいの明るさまでなら大丈夫か教えていただければ、その範囲で組み立てます。
切りっぱなしのボブは、髪が多くても似合いますか。
A. 毛量が多い方でも似合います。表面の長さは残したまま、内側で厚みを調整すると、まっすぐな毛先のラインを保ちながら重さだけを抜けます。広がりやすい方は、顔まわりのレイヤーの入れ方でも印象が変わるので、髪質を見ながらご相談させてください。
ブリーチをしていない髪でも、くすみ色は入りますか。
A. 入ります。地毛の明るさによって出方は変わりますが、黄みを抑えた色設計にすれば、ブリーチなしでも透け感のある仕上がりになります。ミルクティーのようにしっかり明るくしたい場合は、何回かに分けて進める方法もあるので、予定に合わせて考えましょう。
髪を変えるのに、大きな理由はなくていいと思っています。
季節が変わったから、それだけで十分です。
今の長さを保ったまま色だけ、でも構いませんし、思いきって肩上まで、でも構いません。
決めきれないまま来ていただいても大丈夫です。服の話や、朝どのくらい時間をかけられるかを聞きながら、一緒に決めていけます。
乾いた風に髪が透ける、その一瞬のために。
今年の秋が、少し楽しみになりますように。
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